2012年8月31日金曜日

初めての入院-タイ・プーケット

在島12年目にして、初めて病院にお泊りする事態となった。といっても私自身がどうにかなったわけではない。遊びに来ていた母(72歳)が夜中に腹痛を起こして緊急入院となったのだ。
明晩には日本へ帰るという日の夜中、ホテルでとっくに休んでいるはずの母から電話が来た時にはびっくりした。会話もやっとの様子の母に変わり、日本語を話すホテルスタッフが「これから総合病院に行きますから」と説明してくれた。

急いで駆けつけると、救急センターで寝台に横たわった母がいた。かなり苦しそうなので入院することになり、間もなくに個室に運ばれた。点滴を始めてもなかなか痛みお症状が治まらなかったが、夜明けごろには少々落ち着いたので、一緒に来てくれた母の友人と私も少しうとうとした。

これまでもお見舞いで入院病棟には来たことがあったが、総合病院の個室はちょっとしたホテルの部屋のようで付き添いもゆっくりできる。トイレ・シャワー完備というのも、母のような症状の場合は特にありがたい。深夜でも、なにかというと夜勤のナースが見に来てくれて心強かった。全ての職員が忙しそうな日本の病院とはずいぶん違う。

母はキャッシュレスの旅行保険に加入していたので、手続きのほうも所定の用紙に記入するだけ。こんなんでいいの?と思うくらいに簡単だった。
はら痛で点滴してるのに、朝8時にはエビ粥の朝食が運ばれたのには苦笑したが、そういえば以前、友人のお見舞いに行き友人が手をつけなかった病院食を食べてみたことがあったな。

日勤の医師は、「たぶん今晩の飛行機には乗れると思うけど、もう少し様子をみます」と診断。その後母はメキメキと元気を取り戻し、お昼ごろには顔色も回復、2本目の点滴を開封して少ししたころに退院できた。血液検査もしたが、腹痛の原因は胃腸炎らしいとのこと。辛いものが大好きの母、確かにその日はとびきり辛いものをひとりで食べまくっていた。

予定どおり、深夜発の飛行機にのるところを見送った時にはホッとすると同時に、やっぱり少し不安そうな母の姿に胸がつまった。
この島で病院にかかる旅行者は多い。今回のことで「さすが国際病院は安心だな」と思ったと同時に、我が母もとうとう好物さえ控える年齢になったか・・・ともの寂しくなってしまった。

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