2011年11月13日日曜日

初めて車を買い替えた-タイの車事情

実に11年ぶりに新車を購入した。当時こちらに移住するにあたって買ったのが、
4WDモードを備えた1600ccのSUV。小型だけどちょっとくらいの洪水ならへっちゃらのタフな自動車だ。日本では絶対に選ばないけど、島暮らしを始めることでいくらか逞しい車にしてみたのだった。

あの頃は「バンコクのほうが値引きもきくし、オプションもたくさんつけてくれる」ということで、わざわざ首都まで買いに行き、帰りは800キロメートル以上の道のりを運転。
日本円で200万円近くしたけど、もっと安い乗用車などほとんどなかった。

ところが、タイでも近年格安コンパクトカーが続々と登場、去年はついに120万円台の
ものまで出てきた。11年ものの愛車もこの2年は修理続きだし、まだエンジンの価値があるうちに手放して便利なコンパクトカーに買い替えよう、という思いに至ったのだ。

お目当てのコンパクトカーがさっくり決定、おまけに即納車だというので、早く愛車の買い手をみつけなければならない。ディーラーでも以前よりは積極的に下取りしてくれるものの、少しでも高く売るために街の中古車屋をあたることにした。

中古車屋めぐりのほうは6年ぶりだ。夫の軽自動車を購入して以来。あの時は30万円台の車もわずかにあったが、今はそんな安いのなんかない。どの中古車屋も、店頭に堂々と並ぶのは大きな高級SUVばかり。どれも真新しいのがポイントだ。

いったい、どれだけの人が後先考えずにローンで新車を買い、すぐに手放しているのか・・・ そういえばここはそういう国だったな。中古車屋でもピカピカSUVが主流だというのに、私のくたびれた11年ものなんて買い取ってくれるのか?と心配したが、さすがはタイランド、エンジンルームをチェックして、ろくに試運転もせず50万円以上の値段をつけてくれた。

そういえば、ここでは走行距離もボディーのへこみも下取り価格には関係なかったっけ。
というわけで、思い立って1週間、思い出いっぱいの愛車を見送り、今我が家の車庫には今風のコンパクトカーがとまっている。

いろいろなことを思い出した時間だった。次に買い替える時はどうだろう?ささやかでいいから、幸せな思い出で満たされていればいいな、と思う。

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