チェンマイ動物園の人気者、パンダのリンピンが、婿探しのために10月から故郷の中国へ行くことが決まったそうだ。
タイ生まれのリンピンも早4歳、もうそんなお年ごろだとは。中国側によると、婿探しの期間は1年くらいとの予測だという。
無事お相手が見つかれば、すぐさまタイに帰国。というのも、タイ政府と中国政府との間で、新たに15年間の「パンダ貸借契約」が結ばれるため。貸借料は年間100万ドル、日本円で1億円以上だ。
リンピンの両親であるシュアンシュアンとリンフイについても、この10月に10年間の貸借契約が切れる。こちらの契約更新については、年間50万ドル、日
本円で約5150万円にて話がついたらしい。当然ながら、パンダ一家はチェンマイ動物園で手厚く飼育されていて、その生活費は年間1000万バーツ(約
3400万円)、3頭分の貸借料と合わせると、年間5400万バーツ、日本円で1億8000万円以上の大金となる。
これだけかかっても、やはりパンダ一家の経済効果は絶大で、地元チェンマイはもちろんのこと、国にもしっかり還元されているという。ちなみにチェンマイは、現首相やその実兄、タクシン元首相を輩出したシナワット家のお膝元。
また、チェンマイ動物園では、入園料の70バーツとは別にパンダエリアについては別途50バーツがかかる。パンダ関連のイベントも多く、特にチェンマイ生まれであるリンピンの誕生日イベントなどは盛大に催される。
しかしながら、タイ政府やチェンマイ動物園の「パンダさまさま」といった方針を疑問視する声も上がっている。パンダ一家が「雪のドーム」まで建ててもらっ
た一方で、ゾウの暮らしぶりなどは実に慎ましく、「タイのシンボルを忘れちゃいないか?」といった批判が出ているのは、ちょっと切ない。
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