2012年11月26日月曜日

プーケット島のトンデモ祭り、ベジタリアン・フェスティバル

今年もこの季節がやってきた。今やその痛々しさが世界的に有名になりつつある「ベジタリアン・フェスティバル」である。太陽暦の9月1日から9日間行われるこの祭り、今年は10月15日からの開始となった。

中華系のお祭りだけにタイ全土で行われるのだが、プーケット島のそれだけは、奇祭として未知の刺激を求める世界中の人たちの注目を浴びるようになってしまった。タイ国政府観光庁(TAT)も積極的にこれを利用し、近年では特設ホームページ(英語)まで用意する始末。期待を裏切ってはいけないとして、島の人たちもさらに気合を入れている(ようにみえる)。

この祭りの奇祭たる所以は、ずばりその痛々しさ。別名「串刺し祭り」といわれるように、頬に串やら刃物やらを突き刺した白ずくめの団体さんが街中を練り歩くのだ。中には拳銃のように物騒なものや、マイクスタンドや自転車といったどでかいブツを貫通させている猛者もいる。

さて今年は、シンガポールから18年来の友がこの串刺し祭りを見にやってきた。彼は10ヶ月前から、「来年のスケジュールはわかるか」だとか、「宿はどこにしたらいいか」とか騒いでいた。私が祭りに興味ないものだから役に立たず、結局は自力で色々調べてやってきた。

待ち合わせ場所にした食堂には、祭りの掟どおり白い服を身にまとった友がやってきた。バックパッカー時代の友達4人も白ずくめだ。メンバーは、医学博士の我が友を筆頭に、医者やらIT系やら各国で活躍中のエリート揃い。既に朝の串刺し行列をみた後ということもあり、この奇祭について熱く意見を交わしていた。

我が友はプーケットタウンに2泊し、朝はメイン会場に参拝、夜は「火渡りの儀式」を見にサパンヒンまで足を運んだ。先進国ではまず見れないような光景に、エリートの面々は何を思ったのだろう。

そして日常に戻った友は、さっそく旅の写真をメールしてくれた。祭り関係はデータが膨大らしく、圧縮してある。解凍するのに勇気がいるが、データの量が友の満足度を表わしているようで安心した。忙しい友のプーケット島での非日常は、まんざらでもなかったに違いない。

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