4月から、タイ国における1日あたりの法定最低賃金が300バーツ(約822円)に引き上げられた。
なんと一気に40%のアップだから、労働集約型産業などへの負担は膨大で、経営が成り立たないため近隣国への移転や閉鎖をも考える工場も既に出てきているという。 これまでの引き上げといえば年間せいぜい2バーツから5バーツ程度。 2011年度はバンコクで215バーツだった。これが一気に85バーツ、17年分も上がったようなものだから、いくら物価が上昇しているからといっても異常だ。 なお、今回の引き上げはバンコクなど7都県で先行実施され、政府では、残りの県も来年には適用させたいとしている。最低賃金なんて地域によって違うのに、まさかの全国統一が強行されようとしているわけだ。 収入が増えて消費拡大、国の経済がよくなるのであればいいが、なんだか様子が違うような気がする。政府が焦ってこの時期に押し切ったのには、色々意味があるようだ。 さて、我らがプーケット島もこの先行7都県に入っているわけだが、別に夫の給料も私のバイト代も上がる気配はない。まったくない。まぁ、工場は少ないし、従業員の多いホテルなどでは既に1日300バーツ前後、月給7500バーツ(20,550円)以上もらってる人がほとんどだしな。
逆に、低賃金の肉体労働系は移民などが多く政府の監視も届かないから、日当300バーツになんてならないだろうし。 でも、これを機に、また値上げする飲食店とか増えるんだろうなぁ。 タイ商工会議所では、「賃上げの影響が顕著になるのは2013年から」と予想。即席めんが1個5バーツという時代も、そろそろ終わりなのかもしれない。
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