2015年8月3日月曜日

「幸せならいいじゃない」

私の周りには、家庭を2つ持っている旦那さんがけっこう多い。
ここがプーケット島だからかもしれないが、1つはここ、もうひとつはバンコク、
というパターンがほとんどだ。そうした旦那さんたちは圧倒的な経済力を持ち、
どっちの家庭も不自由させることなく養っている様子。
奥さんたちは、みんな美しく上品で幸せそうにみえる。
なにかこう、経済力を含めて能力の高い男に見初められた女性、という感じだ。

この国は女性が自立して生きてゆくのは難しいところがあるので、みんなが幸せ
ならこういう形も有りだと思う。
いっぽうで、経済力は低めなのに奥さんが複数いるというケースも少なくない。
我が家の修繕にくるたぐいの男性によくみられるのだけど、数日作業の際などは
日替わりで違う奥さんが世話を焼きにくる。作業あとの掃除や片付けをしたり、
飲み物を買ってきたり。中には作業そのものを手伝うたくましい奥さんもいる。

先日うちに芝の張替えにきていたC氏もそんなひとり。
特に目立ったモテ要素はみあたらない。うちに出入りして5,6年経つが、
作業2日目で初顔の女性がきた。チャラチャラとした人で、
別に世話を焼くわけでもなく東屋に座っているだけ。応援担当なのか。
本妻はこまごまと動くので間逆のタイプだ。

作業最終日、5歳くらいの娘も一緒にきた。鍬だの鉈だの転がっている中で
ちょろちょろと遊んでいたのだが、作業が終わり大人たちが片付けをしている間、
娘がその辺に咲いていたプルメリアの花を耳元に飾り、「ねー、かわいいー?」
とC氏に聞いている。

片付けで忙しいC氏だが、「ああ、可愛いよー」と相槌。すると娘は嬉しそうに、
今度は両方の耳元に花を飾って、「2個つけたよ、かわいい?きれい?」
と何度も聞きにくる。
その度にC氏が、「すごく可愛いよー、なんてキレイなんだ!」
と声を張り上げて応える。重たい道具を汗だくで運びつつ、
ちゃんと娘を褒めている。
そんな光景をみて、少しだけC氏がモテる理由がわかったような気がした。
きっと色々あるのだろうけど、C氏の周りの女性は幸福度が高そうである。
非常にうらやましい。

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