在タイ15年にして、初めて自動車保険を使うような事故に遭ってしまった。 事故といっても、私は渋滞の中ほぼ停止したような状態で、脇を無理矢理 通ろうとしたバイク屋台に車体をこすられバックライトを割られた感じなので、 追突などの衝撃は全くなかった。 ただ、バイク屋台の主が私の車のバックライトにハンドルをめり込ませたため、 手を負傷し救急車がくる事態となってしまった。 私にしてみれば、勝手にぶつかってきてバックライトを壊したあげく車体まで 傷つけてふざけるな!だが、手から流血している男を前にそんな主張をしても 仕方ない。男のほうも最初は「急ブレーキかけやがって!」と叫んでいたが、 あまりの痛みのせいか、すぐにうずくまり静かになった。 私が車外に出るタイミングをみはからっている間に、通りすがりの人たちが集まり 男の傷を水で洗ったり布を当てたりとお世話をしてくれた。 ひとりの女性は英語も堪能で、私の夫と電話で話してくれるなどして本当に助かった。 やがて負傷した男は救急車で市立病院へ運ばれたのだが、国民皆保険すら 入っていないとのことで、せっかくきた救急車もしばらく行き先を迷う始末。 お世話してくれた人たちが、私がファーストクラスの自動車保険に入ってるから 大丈夫と説明していた。内心「なんで私の保険を使うんだよ」と思ったが、 流血もひどいので「治療費は私が持つから近くの国際病院でもどこでも早く連れて行って」 とお願いした。 その後、現場には保険会社とタイ人の友達が到着し、写真を撮るなどして 近くの警察署へ移動、保険に必要な書類をもらって解散となった。あっさりしたものだ。 事故からちょうど2時間後に帰宅すると病院から連絡がきたので、どうせ治療代のこと だろうと思いあとは夫に任せた。結局、夫が仕事帰りに男の家へ寄り治療代1000バーツ を置いてきたという。保険会社は「あなたはなにもしなくていい」と断言していたが、 そうもいかない、約束しちゃったし。 交通事故は保険会社同士が話し合って処理するものだと思っていたが、今回のことで、 相手次第ではそうもいかないことを学んだ。そして、改めてタイ人の柔軟な助け合い 精神に気づかされた。私だったらあんな風に自然に手を貸せるだろうか。 また、自分のタイ語力の低さにも呆れた。結局どこでも誰かに頼ってばかり! 色々と気が滅入ったが、命にかかわる事故ではなかったのでよしとしなければ。
プーケット在住12年。犬猫に囲まれて南国インドアライフ満喫中のぷけ嫁さんが紹介するタイの生活や習慣。このブログはプーケット情報サイト&マガジン・プーケットウォークから毎月25日に配信されるメールマガジンに掲載されたものです。
2015年3月30日月曜日
バイクに当てられ思うこと
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿