2016年2月1日月曜日

「ヘビとSNSには要注意」

年明け早々、プーケットのスネークショー施設で、観光客がニシキヘビに鼻を噛みつかれるという衝撃動画がフェイスブックで広まった。

鼻を数針縫うはめになったのは中国人の女性(20代)。動画を見ると、飼育員がとぐろを巻いたニシキヘビを抱え観光客たちに見せているところに、被害者の女性がおもむろに顔を近づけガブッ!とやられている。現場は飼育員やお客さんたちの悲鳴に包まれた。うっかり大音量で動画を見ていた私は、驚いて飛び上がってしまった。

飼育員のおじさんによると、「いつもどおり、スネークショーの後にニシキヘビと記念写真を撮りたいお客さんはいないかまわっていたら、急にひとりの女性が顔を近づけてきてヘビにキスをしようとした。ヘビは驚いてパニックになったようだ」という。ちなみに、かつてヘビがお客さんに噛みついたこともなければ、ヘビとキスをしようとしたお客さんもいなかったそうだ。

スネークショー会社の対応は早かった。代表者は「プーケットでの治療費はもちろん、中国国内での治療費も負担する」と発表、被害届が出されなかったことについて「被害者女性の不注意で起きたような事故なので、責任を感じているのだと思う」と述べた。

意外と対応が手厚いな、と感心したのもつかの間、今度はこの会社に未登録のヘビがいたことが明らかになり、認可されるまで業務停止というオチがついた。

気の毒に、被害者女性はフェイスブックに縫った鼻のどアップを晒されただけでなく、見ず知らずの大勢からたたかれる目に遭った。「2.5メートルものヘビにキスするか?」「ヘビが可哀想だろ」「また中国人が事故起こした!」などなど。

衝撃動画の絶叫(大音量)に震え、SNSの怖さを思い知り、「私も色々気をつけよう…」 と本気で思う新年。2016年もよろしくお願いします!




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