いつの間にやら、銀行のATMのところに「振り込み詐欺に注意!」とやらの警告をみかけるようになったが、タイでもこの手の詐欺がほんとうに増えているらしい。 今月には、68歳の女性が総額2750万バーツ、日本円にして約7000万円を騙し取られたという ニュースまで飛び込んできて驚愕だ。 去年あたりからタイでは、政府の「資金洗浄対策室」という、マネーロンダリングを取り締まる機関を名乗った振り込め詐欺が急増している。要は、「アナタが捜査対象となった。いうとおりに送金しなければ起訴されるし、おカネも没収されるよ」と脅してくるのだ。 この女性は、大金を269回に分け、75か所の指定口座に振り込んだという。 ぶっちゃけ、後ろめたいところがあったはず。そうでなければ、もっと早く警察に通報していただろうから。 名前を悪用されている資金洗浄対策室のほうは、「当室の職員が個人レベルで振り込みを指示することはないので、十分注意してほしい」と市民に呼びかけている。まったくだ。ここで興味深いのは、犯人団が誰をターゲットにしているか。 手当たり次第に電話をかけまくっているのかもしれないけど、案外、マネーロンダリングの 「あやしい人物リスト」なんかをもとにしているということも考えられる。 となると、そのリストの入手先は・・・? ちょっとした「心づけ」で、物事がスムーズにいくことが多いタイ。去年バンコクの私大が行った調査では、市民の6割以上が、「国家が繁栄し、国民(自分)の生活が向上するなら、汚職もしかたない」と考えていることがわかった。資金洗浄対策室など政府機関の名を語る詐欺、今後はさらに増えるかもしれない。
プーケット在住12年。犬猫に囲まれて南国インドアライフ満喫中のぷけ嫁さんが紹介するタイの生活や習慣。このブログはプーケット情報サイト&マガジン・プーケットウォークから毎月25日に配信されるメールマガジンに掲載されたものです。
2012年2月1日水曜日
タイでも急増、振り込め詐欺
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